9000円と35000円の縮毛矯正は何が違うのか?
こんにちは!
和歌山市のマンツーマンサロン、髪質改善・縮毛矯正専門 LIP STICK「ツヤ髪師」の近藤です。
縮毛矯正の価格
たくさんある美容室のメニューの中でも一番難しいと言っても過言ではない技術、それは「縮毛矯正」です。
ツヤ髪ブームの影響で、髪質改善や縮毛矯正を受ける方も増えてきていますが、
カットやカラーなどのメニューに比べまだまだ数が少ないこともあり、美容師の経験不足が原因でトラブルが多いメニューでもあります。
さらに施術時間も長いことから美容室のメニューの中では高単価に位置しますが、以前ネットを見ていると、
縮毛矯正+カット「7980円」という価格を見つけ、2度見したことがあります。笑
改めてホットペッパーで検索してみると7980円は見つけられませんでしたが、最安値でなんと9000円!
ちなみに当店は「天使の縮毛矯正+カット+ツヤ髪トリートメント」で35200円〜38500円(長さによって変動)でご提供させていただいています。
では9000円と35000円、いったい何が違うのでしょうか?
実際、9000円で提供されている縮毛矯正の内容や仕上がりを見たことはありませんが、
もし仮に私のサロンで縮毛矯正を9000円で提供しようと思った場合、どうすればいいのかをイメージして解説させていただきます。
9000円で提供するための3つ妥協
①「材料費を落とす」
使用している薬剤の価格(質)を下げることで今より安く提供することが可能になります。
薬剤だけでなく、シャンプーやトリートメントなどの質も落とし、
さらに薬剤によるダメージをおさえる特殊な処理剤なども使用できなくなってしまいます。
②「時短する」
美容室の価格を設定する際、実は施術時間で決めることが多いです。
施術時間が長くなればなるほど基本的に価格は高くなるということになります。
そこで、価格を下げるためにはまず施術時間を短縮する必要があります。
現在当店では、1日2名限定で縮毛矯正のご予約をお取りさせていただいていますが、
施術時間を短くすることで+1名予約枠を増やすことが可能になり、さらに価格を下げることが可能になります。
そのためには髪に負担がかかってしまいますが、早く反応する強い薬剤を使用しなければならなくなり、
現在、当店でご提供させていただいている仕上がりを再現することは難しくなってしまうでしょう。
③「同時施術する」
材料費を落とし、さらに時短しても1人で担当するには限界がありますので、お客さまを同時に担当する必要がでてきます。
そのためにはアシスタントの美容師さんを採用しなければいけません。
私とアシスタントの美容師さんと2人がかりで前後左右に分かれ、薬剤塗布やアイロンをする場合もでてきます。
私と同じような技術を提供できないかもしれませんが、状況によってはカット以外の施術を全てアシスタントに担当させていただき、
少しでも多くのお客さまをこなさなければ、9000円の縮毛矯正では経営していくのが難しくなってしまいます。
そうなってしまうと、乾かしただけのツヤ髪は当然「ウリ」にできず、ご来店いただいているお客さまにもご迷惑をかけることになってしまいます。
と、ここまで9000円で縮毛矯正を提供するためのシミュレーションをしてみましたが、
安く提供するためにはこれだけたくさん妥協する必要があるのです。
髪の体力があり、傷みづらい方ならいいかもしれませんが、
傷みやすい、クセが強いなど、難易度の高い髪質の方を縮毛矯正する場合、
「クセが伸びない」「髪が傷んでパサパサ、チリチリになった」などの可能性が高くなってしまうのです。
35000円の縮毛矯正の秘密
では、当店で提供させていただいている「天使の縮毛矯正」は安価な縮毛矯正とどういった違いがあるのでしょうか?
・圧倒的な「ツヤ」
当店で使用している薬剤は、一般的な美容室では手に入らない独自のルートで仕入れた特別な薬剤を使用しています。
価格は一般的な薬剤の2倍以上で、最大の特徴はクセを伸ばすだけではなく、同時に圧倒的なツヤを再現することが可能です。
こちらのお客さまは1度の施術でこれだけのツヤ髪になりました。
(洗い流さないトリートメントも付けず、ブローやアイロンもしていません。乾かしただけになります)
・圧倒的な持続力
ただ、施術後キレイなのは当たり前かもしれませんが、大切なのは施術後の状態です。
こちらのモデルさんは当店で天使の縮毛矯正を施術後、6ヶ月経過しています。
根元のクセはできていますが、前回縮毛矯正をあてた部分はストレートがきいており、ツヤツヤの状態をキープすることができています。
その効果により、
「髪めっちゃキレイ!何してるの?」
「ずっとツヤツヤで、アイロンがいらなくなった」
など、価格だけを見ると高いけど、コスパがめちゃくちゃ良いというお声をたくさんいただいています。
9000円と35000円の縮毛矯正、結局どちらがいいの?
私の考えは、
「自分に合った縮毛矯正を選ぶこと」
が大切だと考えています。
解説しました通り、安い価格には安いなりの「裏の事情」がありますし、
リスクがあることを理解した上であれば選ぶのは自由です。
ですが、縮毛矯正という技術は病院でいう「手術」に近い施術だと考えています。
一度傷んでしまうと傷んだ髪は基本的に治りません。
(切ってしまえばまたキレイな髪は生えてきますが、元の長さに戻るまでに数年かかることも…)
その間、傷んだ髪やボリュームを抑えるのに高価なトリートメントやオイルなどを購入し、
毎朝、早く起きてアイロンをしなければいけなくなるかもしれません。
さらに毎日のアイロンで髪はさらに傷んでしまい、毎月カットやトリートメントなどのケアも必要になり、
結果的に時間とお金を失ってしまう可能性もあるのです。
縮毛矯正だけではなく何か物を買う場合でも価格に差があるのと同じように、
メリット、デメリットをしっかり理解した上でサロン選びに役立てていただけたら幸いです。